育てるおばはん日記

以前は食べるおばはん、今は育てるおばはんになりました。

自分の薬をつくる。アウトプットで元気になる。

どもども、おばはんです。

 

新しい視点を学んだ本に出会えたので、本当は4月に読んだ本まとめに入れようかと思ったけど、これはこれで単独で書きたいなと思ったので↓

 

「自分の薬をつくる」 坂口恭平著

著者は自分の携帯電話を公開して、しんどいと思う人たちの話を聞く「いのっちの電話」というのをやってる方。この本は著者の夢である「医者」という存在になりきって、悩みを抱えてる人たち(=患者役) と対談し、処方箋を出していくワークショップを実施した時の内容をまとめたもの。

自身も躁うつ病とのことだが、どのようにしたら自分が安定的に動けるのかを自分なりのセオリーを持っていて、実践しているのに感心した。

この本で特に心に残ったのは、 

  • 薬=「毎日」飲む=風呂や歯磨きや睡眠=日課、という考え方。自分の中での落ち込まないシステムを「日課」という形で作っていく、という提案
  • 人には気まぐれな力と安定した力の両方があって、日課を続けることで安定した力をうまく使えるようになる。例えば調子が辛い時でも良い時でも原稿5枚書くのをキープする、とか。

  • 食べたらウンチするのが自然なように、インプットしたらその分、アウトプットしていくことが自然の摂理だということ。インプットが入らない状態(=何にも興味を持てない状態)は、つまり、アウトプットする(=何かをつくる)時期に来ているということ。辛い状況なのは、ただ、アウトプットの方法を知らないだけ。
  • 自分に深刻になるな、作品に真剣になれ
  • 人が言ってないことは言ってないことにする。勝手に予測をしない
  • 矛盾を無理に解決しようとしない。逆に研究してみる

 

不思議な本だった。人の話を聞いてから処方箋を出すまでがあまりにすぐな気がして、え?それでいいの?と、最初は読んでて少し戸惑ったけど、読み進めていくうちに気にならなくなった。むしろ、悩みは皆んな大体似たようなもので、アウトプットの形式は相談者が納得さえすれば、何でも良いのだろう。

 

インプット、アウトプットの関係性について考えさせられる本であった。アウトプットを、ウンチに例えることがなんだか妙に納得できた。笑

この本ではインプットが入らない=アウトプットする時期ということだったが、逆に自分がアウトプットできない=インプットする時期、と考えても良いのかもしれないな、と。また、この本の中では自分が求めるアウトプットができない場合は、もしかしたら、そもそも、そのアウトプットに興味がないだけなのかもしれなくて、他のアウトプットだったらできるのかも?ということ。

 

また、どういう生活にしたら自分にとって一番心地良いのかを試行錯誤していてそれを細かく公開してるのも良かった。著者の場合は、夜9時に寝て朝4時に起きる。疲れたら自閉する。飲み会には参加しない。やりたくないことはやらない。シンプルなんだけど、それを実践して言い切れる人って少ないから貴重なんだろうな🤔

 

ちなみに上の本を読んで、「四つの約束」という本も思い出した。

四つの約束

四つの約束

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「正しい言葉を使うこと」、「何ごとも個人的に受け取らないこと」、「思い込みをしない」、「常にベストを尽くすこと」という4つのことに近いことを、上の本でも言ってるなあ、と。もしかしたら、自分らしく生きる法則は結局のところ、突き詰めると似通ってるのかもしれない。

 

おっと、話が逸れたが、結論。

今までに読んだことのない、そして考えたこともない分野の話でもあったが、面白かった!自分からは進んで読まない本をあえて読んでみるのも、考えの幅が広がって良いのかもなー、と読書の奥深さを改めて感じた💪

 

ではでは〜。